こんばんは。不定時連絡です。
本日は、先日お伝えしたS&Tのタボールのその後です。
こないだチャンバーとバレルをやったから、その続きですね。
主立ってはメカボ関係です。
結果から言いますと、今回、メカボのガワとギア以外は、ほとんどと言って良いほど手が入ってます。
以前組んだタボールとは桁違いに難産でしたw
早速、メカボを開けます。
案の定というか、これまたコッテコテのグリスとご対面です。
無慈悲な洗浄→パーツの選定に入ります。
S&Tのタボールは、マルイのP90をすこしアレンジしたようなレイアウトの独自設計のものっぽいです。
強化樹脂製の初期ロット以外、比較的品質の安定した金属製メカボを搭載しているのですが、何カ所か泣き所があります。
まず、シリンダーですね。
デフォだと、赤くアルマイト加工?されたペラペラのヤツが入ってますが、これ、ちょっとぶつけただけでも簡単に凹んでしまうナイーブな代物。
交換リストのトップに君臨してますw
それから、海外製電動ガンの定番、初速落としの為、適当に切ったスプリング。こちらもサクッと交換します。
3番手は、信頼性と燃費の観点からガンの心臓であるモーター、こちらもマルイ純正の「EG1000-S」に交代してもらいます。
ここのタボールに関しては、先日のチャンバーパッキンと以上の3点は最低限何とかしたい所ですかね~。
実はこの中に、後々尾を引くチョイスがあったのです!
さて、続きましてはギアです。
これに関しては、今回お客様のご意向をお伺いしたところ、「ノーマルで良し」との事。
海外製電動ガンの数少ない評価ポイント、それはマルイ純正より強度のあるギア類です。精度は当たり外れありますので多少博打ですが、マルイ純正のは、不正改造を防止する観点から、わざと「壊れやすい」素材を使ってます。
しかし、パワー重視の海外製電動ガンにおいては、耐久性が最優先なので、鉄製等の硬ーいギアがデフォで入っています。
これを使わない手はないよね!
ただし、何点か注意事項がありますが今回取り上げるのは、ギアの中の盲点、モーターのピニオンギアについて。
先程、モーターはマルイ純正に、としましたが、当然、そこにくっ付いているピニオンギア、これもマルイ純正の物になります。
さっきの話がここでも登場します。マルイ純正のギアに合わせて、モーターのピニオンギアも当然、「柔らかい」素材で出来ていますのでここに注意!です。
ですんで、モーターの載せ替えをする時は、ピニオンギアも切り替えてあげないと、せっかくカッチカチのギアセットをチョイスしても、ピニオンとの相性が悪くピニオンだけガリガリ削れちゃう、という事態も発生する訳です。
即座に不具合に繋がるものではないですが、寿命は縮みますよね。
ギアの選定も済んだところで、次は選んだギアを適正な位置に安定させる「シム調整」です。
今回も我流で、メカボの真ん中、壁際に一番へばり付く格好の「スパーギア」から合わせて行きます。
一通りシムを挿し終わったら、必ずメカボを閉め、きっちりねじ止めして回り具合を確かめます。
良し、スムーズ。
問題ないので、グリスアップをしてギア関係は終了です。
さてさて、お次は吸排気関係こと、シリンダーとその周りの手入れです。
ここに来て、先程のチョイスの影響が!
シリンダーを交換したのは良いのですが、肉厚になった分内径が狭まってしまい、そのまま使うつもりだったシリンダーヘッドが入らなくなってしまいました。
手持ちのシリンダーヘッドで、その他の寸法がほぼ同じものを選び、これを組み込むことで乗り切った。
と思ったのですが、今度はシリンダーの先端と連結する部品、ノズルもまたサイズが合わない!
ええい、ノズル、適当なノズルは・・・ない・・・だと!?
全長、外径とが同じで、かつ内径が少し広めのものが、まぁそんな都合良く・・・・・・・・・お、これ行けんじゃね?
奇跡的に一本使えそうなのを見つけ、迷わずそれを組み込みました。
とりあえず形にはなりそうですね。
すったもんだありましたが、シリンダー・ノズルはクリアです。
次にピストン。
これは・・・そのままでも行けなくはないんですが・・・、んですが、なんか気に入らないというか、強度無さそうで好かんのですわデフォの部品は。
ですんでこれも交換、交換!
手持ちの部品で使えそうなのをピックアップして組み立て、オリジナルのピストンを誂えました。
この時に併せて、AOE調整と、ピストンのラック加工もやっておきます。ここの辺り、以前は知らなかったのでやってない行程ですよねー(オマ)。
まだまだ続きますメカボのチューニング。
次に弄ったのは、電動ガンの動作の要、トリガースイッチと配線系です。
こちらのタボール、スイッチ接点の代わりにマイクロスイッチが使われているのですが、これが取り外しの際に偶然御開帳してしまいましたw
これも何かの縁、せっかく開いたのですから中を拝見して手を入れます。
接点金具の部分に接点グリスを塗り、瞬着でしっかりと蓋をしました。
配線、に関しても、とりわけ弄る必要はなかったのですが、今回お伺いしているオーダーの中に、「ヒューズの追加」もお受けしていたので、どのみち配線を切る必要がありまして。
ならいっそのこと効率の良い銀メッキ線にやり替えてしまえ、と大盤振る舞いしました!
ここまでやって、ようやく改修は目途が立ちました。後はメカボを閉じて元通りに復元し、諸々の動作テストを行って行きます。
タボールさんに関しては、トリガーとメカボの間の距離が空いているので、マルイのファマスやP90のように金属棒でリンクが張ってあります。この辺の組み立てが独特作業と言えばそうなりますね。
テスト開始です。
まずはメカボ単体で通電させ動作を見ます。
OK、セミ、フル共に動きます。
次に、ガンにメカボを組み込んで、半分組み立てた状態で同じく動作テストです。
OK、トリガーに連動してちゃんと各動作動いてます。
仕上げに、全て組み立てて、文字通り完成品としての動作試験。
初速、連射速度、動作を確認します。
ん?
んん?
遅い!(ショックのあまり写真を撮り忘れた模様w)
初速が足りない・・・70m/s台って・・・何故、ってあれか、チャンバー周りとシリンダー+ピストンの気密は取れているのを確認しているし・・・?
残るは、あー、ノズルだよな。
やっぱりかー!
ここに来てまだ足を引っ張りますか!
続きます。
追記:
先日の89式、妙にサイクルが遅かった件ですが、モーターを純正からAIPのHT40000に交換
してみました。
結果はこんな感じ。
うむ、いい感じですね♪
晴れてめでたく納品となりましたー!
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