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2016年1月30日土曜日

16/01/30 本日の報告 M41A、STAR龍、CYMA/ガリルSAR売り出し情報他

こんばんは。不定時連絡です。

昨日までの作業報告になります。

まずはA様より依頼のM41Aの進捗。
いろいろ諸々の加工作業をチマチマ進めておりますが、なにしろ作業量が多いので一向に終わらない。
そんな中の一枚です。

グレネード部の銃口カバー部品です。
マズルが機関内臓の為数ミリ下に下がったので、それに合わせて切った貼ったの大加工を施しました。

この後色を塗る予定ですが、何色にするか思案中です。

続いてS様よりお預かりのSTAR龍。

トリガーレスポンスの向上の為、一時はDSGを導入しようかと考えておりましたが、デメリットが多すぎるのと、別の構成でもレスポンス改善が図れるのでは、と思い直し設計変更です。

具体的には、ハイトルクモーターと、ハイスピードギアによる構成です。
一見ミスマッチにも見えるこのセッティングですが、良好なレスポンスが得られるとの情報を仕入れ、早速試してみる事に。

それにあわせて、フルポートのシリンダー、重量化したピストンと、吐出径を絞ったノズル、面ホップパッキンを採用して、そうですね、以前けちょんけちょんに貶していた流速化に踏み切りました。
これで短いバレル長ながら飛距離が得られるはず、と思いまして。

結果的に、流速現象の再現には成功しました、が。
M90のスプリングで70m/s~だったのですが、想定される適正レートのM120くらいにするとギアがダメになりそうだったので流速は断念。

シリンダーをややバレル長の長い設定の加速ポート付きの物に換装し、プチ流速程度の控え目な構成にやり替えました。

これで大体84m/s。あとはスプリングで微調整してみますか。

それはそうと、以前加工したトリガー周りで不具合を抱え込んでしまったみたいで、セミオートの調子がどうにも悪い。

これは部品発注ですわー。という事で部品待ちで現在に至ります。

忘れてましたが、今回バレル長に制限があるので、バレルにある「おまじない」を施してみました。効果があるといいんですがね~。

ここまで写真無いのもいつもの事です。カスタムに熱中すると撮影忘れちゃうんですよね~。


さて、お次ですが、オク販売用に仕入れたCYMAのガリルSARです。
これは先の教訓を踏まえ、カスタム内容の写真を撮って臨みます。


まずメカボ内部、今回換装した部品の紹介からです。
 シリンダーです。バレル長は407mmですので、それに合わせた加速ポート付きの物をチョイス。

ピストン&ヘッドです。ピストンは余り物の樹脂製の物を、ヘッドは元から付いていた後方吸気型の物を移植しました。写真には無いですが、ヘッドをねじ止めしているピストン内部の重りも、必要な量だけ残して切り落とし、軽量化してあります。

その他の部品は元のままですね。然るにここからただ組み込むだけでなく、適切な加工を施していきます。


まず先の部品、及びギアの類をセットした「だけ」の写真がこちらです。

これを、加工した後の写真と比較するとこう。

注目して欲しいのは、写真中央のギアの「角度」と、ピストンの噛み合いの「位置」です。
ギアの噛み初めの位置が、だいたい時計で言うところの「12時」の位置に変わっているのがお判り頂けると思います。

これがAOE調整といわれる作業の結果です。
ピストンを引き始める動作の際に、正確に「真後ろに」引く為の加工、とでも申しましょうか。
無加工の状態ですと、斜め上方向の力が掛り、最悪の場合ピストンの破損に繋がります。
純正箱出しの状態ですと大抵無加工の状態ですので、ここは手を入れる必要がありますね。

これの今回の作業内容は以下の通りです。

用意するのは、通常のシリンダーヘッドと、水道工事用のゴムパッキンです。

これをこのように、瞬間接着剤で貼り合わせます。ウチでは一応接着面をヤスリで荒らしてから着けてますね。剥がれると即ピスクラ行きなので念には念を入れて。


これでゴムパッキンの厚み分、ピストンの掛り始めの位置が後ろに後退する訳ですが、作業はまだあります。
次に、ギアのラックの加工に移ります。

こちらが無加工の状態です。

これの、セクターギアとの掛り始めの歯、即ち一番左端のラック(一際肉厚になってるヤツ)に最初にギアが当たるよう、その右隣とそのまた隣のラックを削ります。

加工するとこのようになります。ピンセットで指している部分より左に二つほど行った所、歯が無くなっているのが分かりますね。


これらの加工を施すと、先程の加工後の写真のようになります。


続きましては、メカボ調整の花形、シム調整です。

この調整は、ギアの軸のガタつき、ブレを防ぎ、ギアを適正な位置に保つ事で、駆動効率の向上と静音化、長寿命化などのメリットが期待できます。

具体的には、ギアの軸と軸受けの間に薄いワッシャー(シム)を挟み込んで、遊びを殺していきます。

この作業、メカボを閉じた状態で、ギアが遊ばない、しかし抵抗なく回る状態に持っていくのですが、人によってやり方も違えば、また作業が結果に直結するので、結構重要で慎重な作業ですね。


シム調整が上手く行った所で、お次はギアとメカボのグリスアップ、なんですがその前に。

ピストンが往復するメカボの壁の部分に凸を発見。これをヤスリで平滑に均しておきます。
セレクターを受ける穴なんですが、おそらくマルイ純正ならばこのような杜撰な仕上げにはなっていないでしょうね。中華ガンの醍醐味といえばそうなんですが。

あ、それから写真に撮るのを忘れましたが、前もっての作業で、軸受けはメカボに瞬間接着剤でしっかり固定しております。

メカボの主立った改修点はこのくらいですかね。あとはスイッチのクリーニングと接点グリスの塗布くらいかな?
スプリングはテキトーに切られたものからM90の物へ交換。メカボを閉じます。

この辺で携帯の調子が悪くなり、写真が撮れなくなりましたorz

続いてはノズル。
これもちょこっとですが加工しています。
吐出口の径を狭める為、ジュラコン製のスペーサーを輪切りにした物を挿入しております。
これで圧縮されたエアが弾に当たり若干の流速効果が生まれる、かな、と期待。

バレルは某精密バレルを選択。元のバレル長より少し延長しました。
銃口部もしっかり「おまじない」を施しまして。

パッキンはマルイ純正の物に交換です。安心と信頼ですね。

モーターは例によってマルイのEG1000Sに換装です。ピニオンをちゃんと交換して硬めのギアとの相性も考慮です。


Ver3のAK系のメカボ、スイッチ周りがVer2に比べてちょっと弄り辛い印象ですね。



で、本来なら本日ガリルと、もう一件お預かりしているMC51のテストをする予定だったんですが、生憎の体調不良で後日に持越しです。

今日の報告はこんなところでしょうか?
ご覧いただきありがとうございました。

ではまた~。

追記:ヤフオク出品致しました~↓。


こちらにも、試射したので追加画像上げときますね~。

まずはフルオートから。



次に念の為セミオートのテスト。


で、ガリルSAR、完成です!



ご希望のお客様はふるってオークションにご参加くださいね!

2016年1月18日月曜日

16/01/18 本日の業務報告 STAR/MINIMIロールアウト、他。

こんばんは。不定時連絡です。

松の内も明け、お正月気分もぼちぼち抜けてきた頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
私の方は、相変わらずエアガンの仕込みをしております。

まずは、長らくお待たせしておりますSTARのMINIMI。
こちらを仕上げてしまいました。

先日メカボを組み上げて初速を測った所、60m/s前後とどうにもイマイチだったアレです。

その後、ノズル長を適合する機種からチョイスして、上位互換であるライラクスのシーリングノズルを購入してみたのですが、こちらがいざ組み込もうと長さを調べたら妙に長い。

アイエェエナンデ?!

どうにもライラは、マルイ純正の適合機種のノズルから長さを弄る傾向にあるようです。

仕方がないのでナイフとヤスリを駆使して、地道に削り、長さを合わせて投入。
メカを本体に組み込んで実測です。

70m/s台でした。うん、何故だ。

気密は取れてるし、メカボもチャンバーも漏れなく仕上げているはずなので、後残るとすれば、純粋にシリンダー容量とバレル長に必要なスプリングレートが不足しているのでは?と考えました。

手持ちのスプリングから、M120のバネをチョイスし、クイックチェンジのお蔭もあって即テスト。

90m/s、よしよし。
サイクルも15/秒、いい感じだ。

ただ、サイクルがいまいち安定しません。何故でしょう。

一つに、弾丸を供給するマガジンの問題。
こちらはMINIMI用の大容量電動巻き上げ式の物なんですが、現物を頂いて以来触ってませんでした。

早速開けて見ると、一か所配線が切れかかっていてプチリと逝ってしまいました。

うーん、もともと配線も細いし、信頼性も今一つなので、電装系をやり替える事に。
ついでではないですが、機械部分も開けて汚れとグリスを拭き取り、シリコンスプレーをひと吹きしながら再組立てです。

心なしか、いや確実に弾上がりが改善されました!ヤッタネ!

もう一点、不安な要素があるにはありまして。

先刻の加工したノズル、先端を面取りしてなかったんですが、ひょっとすると、と思い、手で数発弾丸を供給して試射してみると、案の定何発に一回か逆流してました。

速攻でメカを外し、ノズルを取り出して加工です。
エッジの立ったテーパーには工具が無いので無理ですので、手加工でヤスリを当て、先端を丸めてやりました。

再度メカを組み立て、組み込み、試射です。

うん、逆流しなくなった!よしよし。

で、最後にマガジンを接続して試射試験です。

この間、一晩置いたところ、若干初速が落ちました。
落ちたところで2~3程度なんで、お客様も了承して頂けたので問題ない範囲ですが。

最終的に、初速87~89m/s、サイクル14~15/秒で安定しました。

最後に、本日になりましたがチャンバー部分に一工夫施して、STAR/MINIMI、完成です!

尚、今回は写真はナシです(エー!)


それからもう一機種、同じくSTARのDORAGON(龍)の改修です。

こちらは、先日バレルとチャンバーに手を加えました。
具体的には、マルイのノーマルのパッキンを加工してスリックパッキンに、それからHOPテンショナー(押しゴム)をライラクスの面ホップ用、ブリッジタイプのモノを試しに導入してみました。
バレルはPDIの精密バレルを、HOP窓が狭かったので拡張工事を行った上で取り付け、パッキンには「おまじない」を施して組み立てです。

これで面HOP仕様にした事で飛距離が伸びるといいんですがね~。



1月も残り10日となりました。
生憎と金欠の為、この数日であと数本は無理にでも仕上げるつもりです。こちらはノーマルチューンの物を、オークションに出す分ですが。

それからこちらもお待ち頂いているM41A。今度はこれを仕上げる予定です。
前回グレネードや電動ガン本体、メカニズムの位置決めと微調整を行っていたので、それらの仮止めと本固定の作業からですね。

亀のような歩みですが、確かに前へと進んでおります。
今後ともよろしくお願い致します(誰に言っているんだ?)。

と、まぁ今回はこんなところですかね。
ご閲覧頂きありがとうございました。

またよろです~。

2016年1月2日土曜日

2016/01/02 新年明けましておめでとうございます。 業務報告 M41A MINIMI DORAGON他

明けましておめでとうございます。

不定時連絡です。
ご閲覧頂いている皆様におかれましては、昨年中もお世話になりました。
一年前のお正月には「SVDのストックとハンドガードを自作する」とか抜かしておりましたねw
→ものの見事に頓挫しておりますorz


さて、なんやかんやとガンスミスを始めてからもうすぐ一年経ちます。
ここまでのらりくらりとでもやってこられたのも、ひとえに皆様のお蔭であります。
今年も何卒宜しくお願い致します。

では早速ですが業務報告に参りましょう。

昨年末の更新で、タボールをロールアウトして以降、一か月近くの間何をしておったのかと言いますと、なかなか完了まで至らない作業をちょっとずつ進めておりました。

まず筆頭はSTARのMINIMIです。
先日ご報告が出来ると書きましたアレですが、樹脂製メカボックスのレールの欠けている部分を、金属板を切り出して埋め込み、エポキシ接着剤で固定しました。


こちら、メカボックス単体での動作試験は上手くいったのですが、本体に組み込んで実測してみた所、初速が足りておらず、なんでかなー、と頭をひねっております。


次に、M41A。
グレネード部分に内蔵するM3メカボックスを新品に置き換えました。
前のメカボックスは試行錯誤であちこちボコボコになっていたので、それをそのまま使うにはいささかお客様に申し訳ないと思った次第です。


ようやっと部材も揃い、それらしい形になってきました。
が、一つここで分かった事が。

重い!

普段タボールとかP90とか触り慣れてるせいか、いやいや明らかに、トンプソンの金属製レシーバーとかその辺が影響して、トドメにグレネードの機構ですよ。
3㎏~4㎏はあります。実戦に投入できるのは相当の猛者ですね。


さてさて報告を続けます。
新たに作業に着手したもので、STARのDORAGON/龍。

こちらの電動ガン、トリガープルとレスポンス、及び飛距離を改善して欲しい、とのご依頼です。
昨年の上半期にロールアウトしたお仕事ですね~。いやぁ色々ありました。

しかしながら、今回のご依頼はなかなかに厳しいですね。
単純にインナーバレルを伸ばせば、という手もシルエット的にほぼ無理なので、どうやって飛距離を伸ばすか考え物です。

ただし流速は禁じ手ね。

確かにバレル長が長く取れない、という縛りは、流速ならばクリアできるのですが、個人的に流速チューンの安全性に信用が置けないので、今回はパスです。

で、バレルに関してはとりあえず精密バレルを調達して、交換、様子見かなー。
他、メカボックスを開けて、トリガーリターンスプリングを加工したり、ギアノイズが大きい気がするのでギアの選定をやり直したり、です。


んでから、先日の更新から新たに受けた新規の依頼です。

Y様より、マルイMC51とSIG550のオーバーホール。
S様より、S&Tのタボールの修理。
N様より、マルイM4A1の調整。

ウハウハですなw
今年も精進して参りますので、何卒宜しくお願い致します。

ではまた、ご閲覧頂きありがとうございました。