そもそも「機動戦士ガンダム」とは・・・(この場合ZもZZもその他何にも付かないただ無印の「機動戦士ガンダム」を指します)。
かいつまんで説明しますと、宇宙版アメリカ独立戦争みたいな感じです。アメリカにあたるのがジオン公国でありジオン軍というやつですな。史実と異なるのはジオン軍が国力が圧倒的に劣勢で結局負けちゃう事くらいでしょうか?詳しくはwikiにて(機動戦士ガンダム アメリカ独立戦争)。
で、話の本題はここからなんですが、ジオン軍を構成しているMSの製造メーカーなんですが、そこには大きく分けて2(厳密には3)つのMSを製造する企業が存在します。
それがZEONIC(ジオニック)社とZIMMAD(ツィマッド)社です(もう一社MIP〈エム・イー・ペー〉というのもあるのですがややこしくなるのでここでは割愛させて頂きます)。
現実世界ですと、アメリカの軍事航空業界におけるロッキード・マーティン社とボーイング社、日本車におけるトヨタとホンダみたいな関係です。
この二社が当たり前ですがとにかくまあ仲が悪い。現実のそれと同じ商売敵というやつですな。
で、現実と同じように宇宙世紀においてもコンペティションというのがあるんです。
写真に写っているギャンじゃない方が宇宙世紀初の本格的戦闘型MSの座を射止めた、MS-06ザクⅡです(左手が無かったり色がちぐはぐなのはジャンク品故、許せ)。こちらのザクはジオニック社製です。
んで、
実はツィマッド社もこの世界初の量産MSのコンペに参加していたんですな。↑の写真の子、EMS-04ヅダがそうだったんですが、生産コストと構造的欠陥の改良ができず主力MSに成れなかった可愛そうなMSです。個人的にはものすごいツボなんですが。
んでんで、
その次の陸戦用MSのコンペでツィマッド社が雪辱を果たすべく、社運を掛けて開発したのが写真左のMS-09ドムです。この子は見事採用されその後宇宙用に改良されるまで至ったベストセラーとなりました。
ところでこのドム、どことなくギャンと通ずるものがあるのはお気付きでしょうか?
そう、ギャンはこの次のコンペ用に、そして打倒ガンダムを掲げてツィマッド社が開発した試作機なのです。さしずめギャンはドムの弟分と言ったところでしょうか。形式名称は試作機を表すYがついてYMS-15で、その設計にはガンダムの影響が色濃く残っているとも言われます。
んでんでんで、
コンペと言うからには対抗馬がいます。それが憎きジオニック社が開発したMS-14ゲルググです↓。
(またも在庫のゲルググが酷い有様だったのでAmazonさんから画像を拝借してます。感謝!)
で、コンペの結果から申しますと、形式番号の違いからお分かりかも知れませんが、ギャンは、負けてしまいましたorz。
格闘能力は段違いにギャンの方が優秀だったんですが、要求される性能のうち、ビーム・ライフルを装備出来なかったのが致命的な差を付けてしまいました。
と、いう経緯を持つ、いわばギャンもまた悲運の名機なのです。
そんなギャンにもある人物(北宋の壺がなんとかと言うオッサン)によって一条の光が差すのですが、それはまた別の話。
私は判官贔屓なので、ヅダ然りギャン然りこういった徒花的機体は大好物ですハイ。たまんねぇな。
ということで、今日は宇宙世紀のガンダムとギャンに関するこぼれ話をさせて頂きました。お楽しみ頂けたら幸いです。ここまでお付き合い頂きありがとうございました。
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