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2020年4月21日火曜日

2020/04/28 S&T タボール21CQBカスタム ロールアウト!

こんばんは。不定時連絡です。
なんだかんだで前回の更新から半年以上経ってしまいました。
何をしとったかというと、体調が優れず半病人の状態で数か月生きていたり、しれっとカスタムエアガンを出品していたり、確定申告をしていたりとそんな感じです。

お蔭様で最近は調子も上向いて来ましたので、久しぶりに告知込みでカスタム品を出品しようかと思った次第です。

こちらです。
ガンスミス翠月堂 S&T タボールPro(TAR-21)CQBカスタム 徹底改修 ハイサイ ドットサイト、ファットマガジン追加 ノーマルコンパチ可


\デェェェェン!/
今回お出しします商品は、例によってまたタボールになります。流通量の多いS&T製の中でも、レシーバー等の材質が良い高級版(いわゆるProモデル)になります。

カスタムのコンセプトとしては、アタッカー運用を前提としたショートモデル、ハイサイクル仕様です。ご覧の通り外観も少し加工して、実用性を持たせつつ個性を出してみました。

初速とサイクルについてはこんな感じです。


だいたい91~92m/s、22発/秒くらいですね(0.2g弾、7.4vリポバッテリーによる)。


製作過程について書いていきますね。
ウチにあるタボールProの中でも、比較的程度が良くて調整の手間が掛からなそうな個体を三本ほどチョイスして、同時並行で作業してあわよくば連続リリース!なんかを狙っていたのですが、よくよく中を見てみると結構あちこち改修箇所があり、使えそうな部分を選んでいたらニコイチならぬサンコイチになってしまいました。

作業手順としまして、まずはメカボックスの中まで分解し、外装及びメカボに至るまで、状態の良い部品を選定。

メカボックスは洗浄したのち、レール部の研磨とシリンダーの前側の角を割れ防止加工。また、今回シリンダーを換装するにあたって、微妙に干渉する部分があったのでそこも削って擦り合わせを行っています。


続いて軸受けの接着固定。デフォルトの仕様では、ベベルギアのみベアリングの8㎜軸受けなのですが、個人的信条としてベアリング軸受けはあまり信用していないのですべてメタル軸受けに変更。ロックタイト謹製のねじロックのエグいやつにてしっかり固定します。

ギア関係は、在庫の中から13:1の高速セットを。シム調整も遊び少な目で組みます。


吸排気系、今回バレル長が407㎜ですので、加速ポートのあるものの中から、やや後ろ寄りに穴のあるものをチョイス。シリンダーヘッドはそのままで、ノズルは交換前と同じくらいの長さのもので、Oリングの仕込めるシーリングノズルを選定。
なお、一通り内部パーツの調整が済んだ段階で初速テストした結果、規制値以下であるもののやや高めの数字が出たため、後述するモーター換装の際に合わせてシリンダーとスプリングは見直しています。

また、AOE調整としていつも通り水道用のパッキンをシリンダーヘッドに接着するのですが、今回は新しい試みとしてできるだけロスを無くそうと、パッキンの外周部ともともとのヘッドのゴム部分にできる段差をゴム樹脂を打って埋めています。
あとパッキン中央の穴とその裏側もゴム樹脂を盛った後に削り、なるたけ滑らかに。ピストン前進時にシリンダー内に圧縮空気が残らないように、かつ空気が通る時に抵抗が少なくなるように加工します(これについては半分オカルトになってきますが……)。

ピストンやピストンヘッドについても、ハイサイ運用を前提としてできるだけ軽量に仕上げています。ピストンラックが本来ハイトルク用のハーフ歯なのも軽量化の一環です。

モーターについては今回悩みました。手持ちの中で一番元気の良いやつを何個か選んでテストしてみましたが、当初マッチした赤い缶の磁力が無茶苦茶強いヤツ(出所不明のキメラモーター)で組んでいくと、何故かモーター単体では回るのにメカボに入れると回らなかったり、電装系の部品が飛んだりと苦労しました。



実はこのモーター、ブラシを弄ってまして。ラジコン用のシルバーブラシを無理やり加工して使ってるんですが、どうやらこれの外側部分とメカボックスのモーターが入る所が接触しショートしていたみたいです。
そんなこんなでメカボックスも途中まで仕上がっていたのを再度分解し、必要箇所を追加工、ダメ押しに絶縁テープを張り込んで漏電対策を行いました。

と、そこまでして最適化したこの赤いモーターなんですが、その後何となくマルイのEG30000HCベースのブラシ交換したものを使ったところ、こっちの方がサイクルが上がる事が判明。あっさり交代となりました。
なお、この過程でモーターの電力供給には標準的な平型端子ではなく、ブラシホルダー端のネジ穴部分にY字端子を挿すやり方に改めています。もとは赤いモーターの端子が片側折れていたからなんですが、なんとなくこちらの方が通電効率がいいような?(オカルトry)


先ほど少し触れましたが、電装系は保護回路付きのFETスイッチを自作。またタボールはマイクロスイッチ式のため、これもオムロン製の5Aのものに交換し、スイッチを押す力が少なくなるよう調整。

回路の結線についても、使用するバッテリーがだいたい14ゲージくらいあるのをふまえ、動力線はイーグル模型のシリコン銀ケーブルの14Gを使用。
ヒューズについてもやや高めの25Aを選定して組みました。

ですが、先ほど書いた通り、何度かテストで通電したところ、25Aでは負荷を掛けない状態でカツカツか飛ぶ時があり、30Aに変更。
更にモーターのショートがあり、何度かFETを壊してます。結局二台目兼スペアとして回路のみ製作していたFETスイッチを使いリトライとなりました。




ちなみに、バッテリーとの接続端子は回路全体で流れる電力量を考慮して、今回はあえてマルイ純正等で採用されているミニS端子ではなく、耐久性の高いT端子(いわゆるディーンズ端子)を選びました。


バレルとチャンバーについて。ここは恒例になっていますが、HOP窓と銃口側の開口部をそれぞれ加工しています。ステンレスの精密バレルなので、毎度の事とは言え手加工で削るのはものすごく手間が掛かります……。

チャンバーパッキンは最近人気の宮川ゴムさんのパッキンの中から、硬度50°のスリックパッキンをチョイス。代わりにテンショナーにV字のものを採用し、疑似的にダブルホールドの形状を再現します。
素直にPDIのアレとか使っとけばええやん、とも思いますが、長い目で見た場合、パッキンの突起に直接負荷が掛かるのと、スリックパッキンを介して間接的に突起を押すのとでは、寿命が変わってくるのではないか?との考察をふまえた選定です。エビデンスはないんですがね……。

インナーバレルの外側には、またテープを巻いてガタつきを抑えます。


外装にその他について。今回ここにもこだわりました。
まず、バッテリーの収納方式を前方のハンドガード内からストック部のメカボックス上に移動。いくら高効率の配線とは言え、取り回しが長くなればその分発熱や抵抗が生まれロスになります。
コピー元のARESのタボールではバッテリースペースがここに設定されていたので、スペース的には大丈夫ですが、S&T版では仕切りも何も無くなっているのでバッテリー用の部屋を新造します。
ジャンク品の箱から、適当な金属板と補強金物を取り出し、寸法に合わせて加工。接着部位の表面を荒らして弾性接着剤でしっかり固定します。



ストック内部に全て格納する都合上、配線等のフィッティングには気を遣いました。ここにはボルトカバーがスライドして入ってくるので、いい加減な事をするとケーブルの断線やショートに繋がり危険です。

素のタボールでは前の方へニョロニョロと伸びていたケーブルが無くなりましたが、レシーバー等も引き続き油断なく仕上げていきます。
タボールのアッパーレシーバー(的なもの)には、リアのアイアンサイトやスコープ用のレールが付いているのですが、これがちょっといい加減な作りでガタつきが出ていました。
この辺含めガタつきが出る部分は適宜ビニールテープや弾性接着剤、ゴム板やねじロックを活用し、微動だにしないよう手を入れていきます。
ノックピン等の金属部品についても、脱脂洗浄した後シリコンオイルで拭いて防錆加工を施し、場所に応じてねじロック等で脱落防止加工を施しています。

バッテリーを仕舞う必要がなくなったので、前方のハンドガードにはオプション品のKEYMOD対応ハンドガードを採用。下面にレールを(無理やり)装着し、いい感じのフォアグリップを取り付けます。

ここまで来たところでふと思いついたのですが、今回CQB仕様というか、結構走り回る方向けのカスタムにしていますので、銃口部分の打撃にも対策が要るなあ、と。
具体的にはハイダー部を覆う何等かのカバーでも付けようかと。
そう思ってハンドガードや銃口周辺の寸法を測り、適当にメモした上で某ダ○ソーで部材探しです。

最初は寸法的にカーエアコンの吹き出し口に付けるドリンクホルダーとか良いんじゃないか、と探していましたが、実際少し大きめのようでことごとくボツ。
近所のダ○ソーでメジャー片手に数十分ウロウロしていたので通報されなかったのは運が良いですねww

結果赤ちゃんとかのいたずら防止用に使うコンセントカバーが素体に使えそうなので購入。


こういうヤツが



こうなりました(ね、簡単でしょ?)
ついでに、少しでも短くなるようにとオシャレ観点から、ハイダーもちょっと形の違うヤツを取り付けてます。
コレ、在庫は結構あったのですが、S&Tのタボールはなんでかアウターバレル先端のネジが正ネジなので、標準的な14mm逆ネジとは互換性がなく、チョイスできるのがこれしかありませんでしたorz


他、今回はハイサイ仕様なので弾の消費も多かろう、という安直な発想から、標準で付属の300連多弾マガジンに加え、以前格安で調達できたジャンクの800連ファットマガジンを修理、再塗装して組み合わせます。

光学サイトもオマケで付けます。視野広めで等倍のものを在庫から探した結果、タスコの極太チューブがあったので載せてみました。

見た感じもなかなかSFチックなケレン味が生まれいいのではないかと。



なお、外観のみですが、換装前の部品も付けますのでノーマル仕様にも戻せます。




構成は以下の通りです。
☆2020/04/25 タボールpro(CQBカスタム) 構成


〇メカボックス

・メカボックス:割れ防止加工。スライドレール研磨。シリンダー組付け調整。
・ブローバックギミック:オミット。
・ギアセット:13:1ハイスピードギアに交換。
・軸受け:8mmメタル軸受けで統一。専用接着剤にてメカボックスにて固定。
・シム調整。
・シリンダー:加速シリンダー(バレル長300~350㎜適合)に交換。
・シリンダーヘッド:AOE調整にゴムパッキンを追加。Oリングを交換。
・ピストン:。SHS/軽量ハーフ金属歯ピストンに交換。ベアリングを内蔵。
・ピストンヘッド:マルイ純正樹脂製ヘッドを加工して使用。接着剤にてピストンと固定。Oリングを交換。
・スプリング:M90不等ピッチスプリングを使用。
・スプリングガイド:抵抗を減らす為に金属製スペーサーを追加。
・タペットプレート:高精度Ver.3用に交換。
・ノズル:シーリングノズルに交換。
・モーター:マルイ/EG30000HCモーターを改修して使用。ピニオンも併せて交換。ブラシ部分を接点保護剤でケア。ピニオン位置調整。
・スイッチ:オムロン/5Aマイクロスイッチに交換。
・グリスアップ:A.W.G./Gグリス、スリーボンド/シリコングリス、ZOIL/消音グリスにて各所グリスアップ。


〇チャンバー、バレル

・チャンバーユニット:そのまま使用。
・チャンバーアーム:ライラクス/ストライクチャンバーアームに交換。
・チャンバーパッキン:宮川ゴム/50°スリックチャンバーパッキンに交換。シールテープにより気密取り。
・HOPテンショナー:ライラクス/HOPテンショナー(ブリッジタイプ、ソフト)に交換。中に金属線を入れて変形を抑制。
・バレル:407㎜精密バレルに交換。バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。
・インナーバレルの振れ止め加工。


〇電装系

・配線:高効率銀コート配線にてレイアウトを見直して引き直し。
・FET:SBD内臓型の物を自作。
・ヒューズ:30Aのヒューズに交換。
・バッテリー端子:T端子(ディーンズ端子)に交換。


〇その他

・マガジン:分解しメンテナンスを実施。
・追加マガジン:800連ファットマガジンを修理、メンテナンスし追加。ガンブラックで再塗装。
・外装等:ガタつきを抑制。
・光学サイト:タスコ/等倍広角ドットサイトを追加。
・オプションパーツ:ハイダー、レール対応ハンドガード及びフォアグリップ、マズル保護カバーを追加。


こんな感じですね。
最後までご覧頂きありがとうございました。

ではまた~。

2019年8月8日木曜日

2019/08/08 S&T タボールproロールアウト&売り出し情報!

おはようございます。不定時連絡です。

この度タボールproをヤフオクに出品しました。↓

ガンスミス翠月堂 S&T TAR-21 TAVOR 改修調整済み 高精度ハイサイクル FET付き タボール


構成は以下の通りです。
☆2019/08/07 タボールpro構成


〇メカボックス

・メカボックス:割れ防止加工、スライドレール研磨。
・ブローバックギミック:オミット。
・ギアセット:CORE/SHS複合13:1ハイスピードギアに交換。
・軸受け:8mmメタル軸受けで統一。接着剤にてメカボックスにて固定。
・シム調整。
・シリンダー:ライラクス/加速シリンダー(バレル長400~450㎜適合)に交換。
・シリンダーヘッッド:AOE調整にゴムパッキンを追加。Oリングを交換。
・ピストン:。SHS/軽量全金属歯ピストンに交換。ベアリングを内蔵。擦り合わせを微調整。
・ピストンヘッド:樹脂製ヘッドを使用。接着剤にてピストンと固定。Oリングを交換。
・スプリング:M100不等ピッチスプリングを使用。
・スプリングガイド:ベアリング内蔵の物に交換。
・タペットプレート:マルイ純正/Ver.3用に交換。
・ノズル:ライラクス/M4用シーリングノズルに交換。
・モーター:システマ/ハイトルクモーターに交換。ピニオンも併せて交換。ブラシ部分を接点保護剤でケア。ピニオン位置調整。
・スイッチ:オムロン/マイクロスイッチに交換。
・G.A.W./Gグリス、スリーボンド/シリコングリスにて各所グリスアップ。


〇チャンバー、バレル

・チャンバーユニット:そのまま使用。
・チャンバーアーム:ライラクス/ストライクチャンバーアームに交換。
・チャンバーパッキン:宮川ゴム/60°スリックチャンバーパッキンに交換。シールテープにより気密取り。
・HOPテンショナー:ライラクス/HOPテンショナー(ブリッジタイプ、ソフト)に交換。中に金属線を入れて変形を抑制。
・バレル:407㎜精密バレルに交換。バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。
・インナーバレルの振れ止め加工。


〇電装系

・配線:高効率銀コート配線にてレイアウトを見直して引き直し。
・FET:SBD内臓型の物を自作。
・ヒューズ:30Aのヒューズに交換。


〇その他

・マガジン:分解しメンテナンスを実施。
・外装:シリコンスプレーにて清拭。


こんなとこです。元々半年以上前にメカのみ完成まで持っていったブツだったのですが、他の作業をやっているうちにロールアウトが延び延びになっておりました。
スペック的にはこんなとこです。↓



今回のお仕事では、バレル長はショートのままに、サイクル高め、レスポンス改善、信頼性と精度の向上を念頭に組み上げました。チャンバーの構成がちょっと個性的ですね。
宜しければ是非!

ではこの辺で。また宜しくお願い致します。

2019年5月28日火曜日

2019/05/28 ターセル89式ロールアウト!

お久しぶりです。長らくご無沙汰しておりました。不定時連絡です。

あれからすったもんだありまして、しばらく工房を閉じておりましたが、最近になってようやく再始動できました(何度目だナウ〇カ)。

再始動一本目のお仕事は、ご依頼頂いておりましたターセルの89式であります。


こちら随分長い事お待たせしてしまい誠に恐縮なのですが、お客様の優しいお言葉に甘えて納期が延び延びになってしまいました。いけないですね。
納期管理の徹底は今後も最優先課題です。

さてさて、こちらの一本、構成等々どうなっているかといいますと。
以前素のオーバーホールをご依頼頂きまして、一度納品させてもらった後、FETスイッチの搭載をご依頼頂きまして、ついでではないですがその他の部分も色々とブラッシュアップさせて頂きました。
FETは自作のものを搭載しましたが、最初+-を逆に繋いでしまいヒューズを飛ばしてしまいました、ポカミスですね。

メカボックス内について。
ピストンをマルイの純正に変更し、ピストンヘッドはアルミ製のメタルヘッドに、ピストンとシリンダーのOリングは国産品の耐久性を重視した素材を選定。
したのですが、ピストンのレールがメカボックスのスライド部分と微妙に干渉して動作が渋かったので、双方を加工して微調整しました。

メカボックス上部の金属ステー(89式独自の高剛性を実現する背骨ですね)を固定するネジのうち、チャンバー寄りの一本はボルトカバーの開閉に干渉するので低頭ネジに変更。

スプリングは適切な初速が出せるよう、一段階上の強度のものに交換。

他、メカボックスに関しては新たに導入したグリスを使い、数種類のグリスでグリスアップしました。

忘れてはいけないのが89式のウリの一つであるバースト機構。
これが組み上げてテストしたところフルオートになってしまい、四苦八苦しました。
89式の機械式バースト機構は絶妙なバランスで仕上がっているのですが、それ故調整するにはファクターが多すぎて無茶苦茶大変なんです。

今回のバースト不具合を受けて、どこが悪いのかとあちこち触ってみましたがなかなか改善が見られず・・・10回はメカボを開け閉めしました。
正解は、バースト機構そのものではなく、スイッチ金具の曲げ具合が強すぎてリリースが渋くなっていた、というものでした。

さてメカユニットが解決したので次はバレルとチャンバー。
バレルは元々入っていたものを使いますが、銃口部のテーパー加工とチャンバー窓の加工を実施。
チャンバーのアームは定番のメタルパーツに交換して剛性を強化、テンショナーにも一工夫して力が逃げないようにしています。
チャンバーパッキンは、最近人気の宮川ゴムさんのハイブリッドチャンバーパッキン、これの長掛けダブルホールドを入れてみました。

ついで外装。
89式やショットガンのベネリ等々、グリップ部分などがラバーコートされているモデルの宿命として、ラバー部の劣化がありますが、ここもケアします。
一度劣化しているラバーコートをすべて剥がし、プライマーを打って下地処理した後にラバースプレーを塗布。
これの吹き加減もなかなか難しいですね、仕上げのコントロールが結構シビアです。最初特にノウハウもない状態で吹いた時の方がキレイに上がっているって何故・・・?


そんなこんなで仕上がった89式、性能的にはこんな感じです。
(7.4v2200mAhリポバッテリー、マルイ0.2g精密BB弾で試験)



これでまた一つ肩の荷が下りた感じですが、まだ依頼は控えておりますので油断できません。
次はロボコップでお馴染みの「あの銃」のカスタムを進めていこうかと思っております。
こちらも依頼品ですが、ちょっと個性的な姿になる予定、です。

こんなところでしょうか。ここまでお付き合いありがとうございました。
それではまた~!


PS:あ、そうそう、

結婚しました!

2019年1月24日木曜日

2019/01/24 STAR DRAGONロールアウト!

おはようございます。不定時連絡です。

早速ですが、こちらの商品を出品中です。↓
ガンスミス翠月堂 STAR DRAGON 新品改修調整済み 両利き対応 流速チューン 高精度 FET付き 多弾マガジン追加付属 攻殻機動隊


中身の詳細については以下の通りです。↓

☆2019/01/22 DRAGON 構成


〇メカボックス

・メカボックス:割れ防止加工、スライドレール等可動部の研磨。
・ギアセット:そのまま使用(標準ギア比)。
・軸受け:接着剤にてメカボックスにて固定(6㎜メタル軸受け)。
・シム調整。
・シリンダー:フルサイズシリンダーに交換。
・シリンダーヘッド:AOE調整にゴムパッキンを追加。Oリングを交換。
・ピストン:SHS全金属歯ピストンに交換。AOE調整に合わせラックを加工、接着剤にて各部固定。ベアリング、ピストンウェイト内蔵。
・ピストンヘッド:ステンレス製重量ピストンに交換。接着剤にてピストンと固定。GAW/FRUS-Oリングに交換。
・スプリング:M110不等ピッチスプリングを使用。
・スプリングガイド:ベアリング付きスプリングガイドに交換。
・タペットプレート:マルイVer2用純正品に交換。
・ノズル:M4用エアシールノズルに交換。Oリングにグリス塗布。
・モーター:ZC REOPARD/ハイスピード・ハイトルクモーターに交換。接点を保護剤でコーティング。
・モーターピニオン交換。ピニオン位置調整。
・スイッチ:接点を調整。保護剤でコーティング。
・グリス:G.A.W./Gグリス、スリーボンド/シリコングリス、パパ/スーパーゾイル消音グリスにて各所グリスアップ。


〇チャンバー、バレル

・チャンバーテンショナー:ライラクスフラットタイプハードに交換。
・チャンバーパッキン:宮川ゴムハイブリッドチャンバーパッキン(スリック)に交換。シールテープにより気密取り。
・バレル:ステンレス精密バレル208㎜に交換。バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。
・インナーバレルの振れ止め加工。


〇電装系

・FET:保護回路付きFETを自作して追加実装。
・配線:高効率銀コート配線にてレイアウトを見直して引き直し。
・SBD:追加実装。
・ヒューズ:30Aの平型ヒューズを追加実装。


〇その他

・マガジン:分解しメンテナンスを実施。
・外装各部をシリコンスプレーで清拭。
・両利き仕様のグリップを適合するよう加工して追加。



オークションの商品にも書きましたが、こちらのDRAGON、カスタム仕様のグリップがデフォルトで付いてきているのですが、それが右利き専用なんですね。
それなもんで、以前ご落札頂いたお客様から、「左手でも持てるグリップはないか?」とのお声を頂きまして、今回の商品仕様に反映させて頂きました。

中身の構成については、バレル長の制約がある中で長距離を狙うなら、と流速チューンに仕上げてありますが、半ば私の中ではこの型の定番仕様になっています。

最近なんでか難産が続いていますが、今回難儀したのはモーターの選定とチャンバー回りですね。

モーターに関しては、最近になってラジコン用のシルバーブラシを削って組み込むのがマイブームになっているのですが、これがなかなかシビアというか、うまい事行かない時もあるようです。
どうにもブラシのコミュテーターへのフィット以外に、押し付ける強さや当たる面積など、細かなファクターが存在しているようで、まだまだ研究が必要ですね。

チャンバーに関しては、基本的にこのタイプはレシーバーを開けるとそのままインナーバレルごと取り出せる、いわゆる標準的なM4の仕様なのですが、あれは給弾ルートからパッキンに至るまでを途中で分割しているので、気密的にどうなんだ、と思い、プロウィンのアルミチャンバーを加工して取り付けてみたのですが、各部寸法に無理があった上に、初速的にもそれほど変化がなかったので元に戻しました。

他、両利き対応のグリップがちょっと癖があったり、マガジンが不調だったので別個に用意したりしましたが、それほど困った事はありませんでした。


そんなこんなで完成に漕ぎつけたDRAGON、日曜夜までオークションを開催しておりますので、是非お気軽にチェックしてください。
※即決価格を設定しておりますので、念のためお早めに。

だいたいこんなところですね。それではまた~。

2019年1月11日金曜日

2019/01/11 CSI XR-5 ロールアウト!

おはようございます。不定時連絡です。

新年あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致します。
さて、新年一本目のカスタム品をこの度出品致しました。

こちらです↓。
ガンスミス翠月堂 CSI XR-5 改修調整済み 美品 ハイレスポンス 長寿命 高精度 FET付き 多弾マガジン追加付属


中身のレシピは以下の通り。


☆2018/11/18 XR-5 構成


〇メカボックス

・メカボックス:M4のねじにねじ山を打ち直して交換。割れ防止加工、スライドレール等可動部の研磨。
・ギアセット:標準ギア比スチールギアに交換。
・軸受け:6mmメタル軸受けに交換。接着剤にてメカボックスにて固定。
・シム調整。
・シリンダー:バレル長に適合した加速ポート付きの物に交換。
・シリンダーヘッド:AOE調整にゴムパッキンを追加。Oリングを交換。
・ピストン:SHS全金属歯軽量ピストンに交換。AOE調整に合わせラックを加工、接着剤にて各部固定。
・ピストンヘッド:樹脂製ヘッドに交換。接着剤にてピストンと固定。Oリングを交換。
・スプリング:M90不等ピッチスプリングを使用。
・スプリングガイド:ベアリング付きスプリングガイドに交換。
・タペットプレート:マルイVer2用純正品に交換。
・ノズル:M4用エアシールノズルに交換。Oリングにグリス塗布。
・モーター:EG1000に交換。ブラシはラジコン用銀ブラシを加工して使用。接点を保護剤でコーティング。
・モーターピニオン交換。ピニオン位置調整。
・スイッチ:SHSスイッチセットに交換、接点を調整。保護剤でコーティング。
・グリス:G.A.W./Gグリス、スリーボンド/シリコングリス、パパ/スーパーゾイル消音グリスにて各所グリスアップ。


〇チャンバー、バレル

・ACE1ARMSダイヤル式M4用に交換。
・チャンバーテンショナー:マルイ標準押しゴムを加工して使用。
・チャンバーパッキン:宮川ゴム特殊形状チャンバーパッキンに交換。シールテープにより気密取り。
・バレル:ステンレス精密バレル368㎜に交換。バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。


〇電装系

・FET:保護回路付きFETを自作して追加実装。
・配線:高効率銀コート配線にてレイアウトを見直して引き直し。
・SBD:追加実装。
・ヒューズ:20Aの平型ヒューズを追加実装。


〇その他

・マガジン:分解しメンテナンスを実施。

以上


いつも通りの丁寧で徹底した仕事を心掛けましたが、今回は久しぶりに難産でした。

一通り組み立てて試射までは問題なく進んだものの、試しに回していると突然動かなくなる現象が頻発。
これの改善に随分と手間暇掛かってしまいました。

最初はスイッチ回りの相性やクリアランスの問題だろうと、スイッチ接点を何個か交換して動かしてみましたが、改善せず。

次に怪しいと睨んだのはカットオフレバー。これも何度か交換して様子をみたり、セクターとカットオフのカムの具合が良くないのかとシム調整を見直してみたけれどもそれでもダメ。

今回電装系にFETユニットを実装しているので、もしかしたらそちらの組み立てで不具合があって接触不良が出ているのかも知れないと思い、一度ゴムで絶縁したユニットを分解して別のFETユニットに交換してみたがそれでも結果変わらず・・・ドツボに嵌まっておりました。

最終的に正解は、と言いますと、実はモーターのブラシでした。
これが標準のブラシではなく、ラジコン用の銀配合ブラシを寸法が合うように加工して取り付けて長寿命と効率アップを狙っていたのですが、どうやら加工の失敗でブラシがコミテーターに片当たりしていたのが原因で、モーターが止まっていたのが真相でした。

この辺に手加工の精度の限界を感じつつも、なんとか問題の部品を交換してテストし、無事に不具合が解消されている事を確認。完成の運びとなりました。


商品説明にもありますが、樹脂フレームでありながら、なかなかの剛性を持ち、各部の仕上げもカッチリしているこの銃。オススメです。

本日はこんなところですね、ではまた~。

2018年11月30日金曜日

PDR-C再出品

こんばんは。不定時連絡です。

都合により前回出品していたPDR-Cを再出品致します。少しばかりですが値下げしてのスタートですので、お気軽にチェックして頂ければ幸いです。

ガンスミス翠月堂 PTS PDR-C 改修調整済み 美品 プチ流速ハイレスポンス長寿命 FET付き 多弾マガジン2本付属

2018年11月18日日曜日

2018/11/18 活動報告 PDR-Cロールアウト!

おはようございます。不定時連絡です。

今日も今日とてカスタムガンの出品です。こちら珍銃の代表格、PDR-Cでございます。

ガンスミス翠月堂 PTS PDR-C 改修調整済み 美品 プチ流速ハイレスポンス長寿命 FET付き 多弾マガジン2本付属



こちらの中身はこんな感じ。

☆2018/11/18 PDR-C構成見積もり


〇メカボックス

・メカボックス:ネジを交換。割れ防止加工、スライドレール、給弾ルート研磨。
・ギアセット:ベベルギアのみ交換。
・軸受け:8mmメタル軸受けに交換。接着剤にてメカボックスにて固定。
・シム調整。
・シリンダー:バレル長に適合した加速ポート付きの物に交換。
・シリンダーヘッド:AOE調整にゴムパッキンを追加。Oリングを交換。
・ピストン:SHS全金属歯ピストンに交換。ウェイト内蔵。AOE調整に合わせラックを加工、接着剤にて各部固定。
・ピストンヘッド:樹脂製ヘッドに交換。接着剤にてピストンと固定。Oリングを交換。
・スプリング:M90不等ピッチスプリングを使用。
・スプリングガイド:そのまま使用。
・タペットプレート:新品に調整して交換。
・ノズル:そのまま使用。Oリングにグリス塗布。
・モーター:在庫部品より独自に新造(銀配合ブラシをレイダウンセット、0.8㎜ポリウレタン線15ターン)。接点を保護剤でコーティング。
・モーターピニオン交換。ピニオン位置調整。
・スイッチ:オムロンの5Aマイクロスイッチに交換、クリック抵抗を低減。
・グリス:G.A.W./Gグリス、スリーボンド/シリコングリス、パパ/スーパーゾイル消音グリスにて各所グリスアップ。


〇チャンバー、バレル

・チャンバーユニット:そのまま使用。
・チャンバーテンショナー:マルイ標準押しゴムが使えるよう改修。押しゴムを加工。
・チャンバーパッキン:PDI/Wホールドチャンバーパッキンに交換。シールテープにより気密取り。
・バレル:ステンレス精密バレル267㎜に交換。バレル開口部のテーパー加工及びチャンバー窓の加工。


〇電装系

・FET:保護回路付きFETを自作して追加実装。
・配線:高効率銀コート配線にてレイアウトを見直して引き直し。
・SBD:追加実装。
・ヒューズ:20Aの平型ヒューズを追加実装。


〇その他

・マガジン:分解しメンテナンスを実施。


と、なっております。
今回の個体、元はと言えばほとんど未使用の状態の良いものが手に入りまして、注文を頂いたのですが事情によりキャンセルになりまして、途中まで作業していたので仕様を変更して仕上げようと進めたところ、

・スイッチの交換したら定格オーバーだよ!→定格内の部品ないしFET付けるかー
・モーターの動作がいまひとつだよ!→あれこれマッチングするも納得行かなかったので結局手巻きする羽目にorz

等々迷走の果てにそこそこお安くライトチューンで出すつもりが、気が付いたらガッツリフルチューンになってしまいました。

ちなみに自家製モーターの仕様はトルクと回転数両立型になってますね~、ギアセットはノーマルですがキレも良くそこそこ回ります。

他にもタペットの擦り合わせとかスプリングの交換、トリガーリンゲージユニットのねじの固定や引き代の調整等々、個性的なPDR-Cのメカ特有の調整項目も押さえております。

おそらく設計がARESのタボールと同一の出なのか、共通の構造が見受けられますがこちらの方が古いようですね。

さて、自転車操業につき出品強化月間もこれでひと段落、かな。
あと一本販売で出すかも知れませんが、依頼の方を優先するか、出品しても来月になるかもです。

こんなところでしょうか。ご閲覧頂きありがとうございました!
ではまた~。