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2012年10月10日水曜日

続ガンダム小話・ミノフスキー粒子について

前回に続き「宇宙世紀」のガンダムに関するお話です。宜しければどうぞ。

某センチネル本の受け流しになりますが、「ガンダムは三題噺」だと言われます。
三題噺とは落語で提示された三つのネタを元に話を広げるというやつで、これはかの手塚治虫先生が非常に得意だったとされますが、一つの嘘を成立させる為、よりリアルな嘘をその上に重ねるという技法です。
ガンダムの場合、一番嘘らしい嘘はMS(モビルスーツ)という人型の機動兵器、その嘘を成立させるために必要な嘘(技術基盤)が「ミノフスキー粒子」で、一番有り得そうな嘘が「スペースコロニー」となっているかと思います。人によっては異なる順序や「ニュータイプ」がこの中に入る解釈の方もあるでしょうが、これは私の場合の認識です。
これらの嘘は、順序に従ってより上位の嘘を補完する関係にあります。
特に「MS」の存在意義は「ミノフスキー粒子」によって成り立っているといえます。
ミノフスキー粒子とは、ググッてもらった方がはるかに早いですが、一言で言うと「魔法の粒子」です。
この粒子の特徴から、第一にガンダム世界(宇宙世紀と言います、以下もそれに倣う)では、この粒子の濃度によっては精密な電子機器が誤作動する為、レーダーやミサイルが使えなくなり、視認できる至近距離での戦闘がメインとなり、そこからMSの必要性が出てきます(MSがなぜ人型をしているのかについては長くなるのですみませんがまた今度)。
第二に、この粒子のおかげで、宇宙世紀では小型軽量で高出力の熱核融合炉の製造が可能となり、これが文字通りMSの心臓となっております。現実世界では、超高温高圧のプラズマの封じ込めが困難で、実用化まであと一世紀はかかるだろうと言われている技術です。そこをこのミノフスキー粒子で比較的安全簡単に封じ込めることができる、という設定です。
第三に、なんとこの粒子の技術を応用すれば、翼と推力が無くとも空を飛べちゃいます(ミノフスキー・クラフトと言います)。なんでも重力に拮抗する浮力を発生させるそうで、とにかく言ってしまえばほぼ何でもアリな魔法の粒子という訳です。
何でもアリ度で言えば平成のガンダム「機動戦士ガンダム00」のGN粒子といい勝負ではないでしょうか。
このミノフスキー粒子や前述のニュータイプを「有り得そう」にするのが、「スペースコロニー」、宇宙移民です。これは現実でもすでに国際宇宙ステーション(ISS)が存在しているので言わずもがなですね。
少々長くなりましたが、結論は「宇宙世紀のガンダムはミノフスキー粒子によって成り立っている」と言えるでしょう。最初にこの設定考えた人(富野監督?)は相当頭良いですね。
ここまでお付き合い頂きありがとうございました。では。

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