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2012年11月30日金曜日

RX-78‐2ファミリーについて

続きです。

当然のようにいきなりですがガンダムVer2.0(以下2.0)とパーフェクトガンダム(以下パガン)の両者の比較をしていきます。
まずはパガンの方から
角が欠品しておりますがそこは華麗にスルーして下さいw
追加パーツを着込むメカにあっては、追加パーツを装着した状態と何も装着していない状態の二つの状態において、プロポーションの両立(着ぶくれしない、痩せ過ぎない)が最も難しいポイントになるのですが、このパガンにおいてはそれが非常に高次元で結実している素晴らしいキットだと思います。
そして何より画期的だったのは、その可動範囲です。
当時としてここまで可動するキットはなかなかありませんでした。発売当初縁あって素組する機会があったのですが、特に足首は思い切った構造によりすこぶる曲がり、その点に驚いていたのを今でも覚えています。
「パーフェクトガンダム」という、いわばイロモノ的なキットで、増加パーツの方にばかり注目されがちですが、仮に素の状態で売り出しても十二分に通用したであろう傑作キットです。人の好みによっては今でもこれが一番という方もいらっしゃいます。
また、増加パーツの取り付けでは、機体各所に接続用の穴を開口しなければなりませんが、その点も素体状態では目立たないよう非常に上手く処理されていて(一枚目の画像の肩口と膝頭のモールドがそれです)、思わず唸ってしまいます。

と、ここまで持ち上げておいて贔屓し過ぎかと思われるかもしれませんが、そもそもパガンと2.0を同じ土俵の上に立たせる事自体ある意味でナンセンスなのです。
両者の誕生の間には4年という歳月がありますが、バンダイのプラモデルはこの4年間に革新的な進歩を遂げます。
そして誕生したのがこの「ガンダムVer2.0」です。
角が(ry
プロポーション的にはパガンが「大河原邦男」的ラインなのに対し、2.0では「安彦良和」的ラインとなっております(両者とも『機動戦士ガンダム』のデザイナー、大河原先生はメカ、安彦先生はキャラクターを担当)。この辺は好みの分かれるところなので優劣はありませんが、2.0は安彦先生の描かれるなだらかな曲線美を見事に再現しております。特に脚。太腿からつま先に至るラインの処理は流麗の一言に尽きます。
そしてこのキットが何が恐ろしいかというと、もう全身これでもかというほどギミックが仕込まれていてあちこち可動します。素晴らしいを通り越して気持ち悪いくらい良く動きます。
 上手い事フロントアーマーの干渉を逃がしてやれば、太腿はここまで上がります。驚異的です。
 肩関節は引き出し式になっていて前には大きくスイングし、若干ですが後ろにも反らせます。ポージングの幅はまさに無限大です。
そして何より舌を巻いたのが足首。
 この状態から
ここまで各部が動かせます。踏ん張りが利くにもほどがあるだろと小一時間(ry
そして体幹においても、若干ですが脇腹が前後左右に可動します。腰は当然のように回りますが、なんとこれでコア・ファイター(胴体の中に折り畳まれた戦闘機が入っています)のギミックも完全再現されております。あなおそろしや。
可動、ギミック、プロポーションの三点において、もはや完璧と言える出来です。2.0と名乗るのは伊達じゃないんです。好みの問題を置けば欠点らしい欠点は見当たりません。

ですんで、この両者ではそもそも前提条件が違い過ぎて単純には比較できないんですね。隔世の感ありというか。

そういえば、実は「MG RX-78-2 ガンダム」には、もう一つモデルがあります。
MG 1/100 RX-78-2 ガンダム Ver.ONE YEAR WAR 0079」(通称ペガン)というのがそれです。

大変残念ながら、私はこれを持っていないので直接レビューすることはできませんが、これはこれで全く方向性の異なった逸品となっております。上の二つがアニメ路線モデルだとすれば、ペガンはリアル路線のモデルと言えます。実際に兵器として存在したらこうなるのではないか?という考察の下、全身に施された夥しい数のモールドがそれを物語っております。
また、メカデザイナーのカトキハジメ氏によるリファインが施された「RX-78‐2ガンダムVer.Ka」なるモデルも存在しますが、これはまぁ…そのうちVer.Kaシリーズについてお話しする時にでも。

 「RX-78-2 ガンダム」という元は同じ物をモデルにしながらも、ここまでそれぞれに方向性の違いがあるというのはとても興味深いですね。

以上、長くなってしまいましたが「MG RX‐78‐2ガンダム」についてでした。
ご閲覧頂きありがとうございました。

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